--> やまんばたちの里 矢上

山姥というと「恐い」とイメージを持ちますが、
矢上においてはとても優しい山姥(=やまんばばあさん)として親しまれています。
田植えの手伝いを早乙女に化けて手伝ったとか、
米粒が少ししか入っていない釜を、持ってきた杓でかき混ぜると米粒が増えたなどとても心温まる伝説として言い伝えられています。

飛鳥時代(およそ1400年前)にすでに邑美郷10ヶ村の中心として郡山が知られ、古代から砂鉄採取と矢上鋼の産地とで郡内一番の古文化の地でした。
鎌倉時代には三宅氏、戦国時代福屋氏、毛利氏が矢上地区一帯を支配しましたが、まもなく浜田藩領となって明治維新を迎えました。明治22年大日本帝国憲法発布、地方では市町村例が実施され矢上村が誕生しました。その後昭和30年に広域市町村促進法に即して「石見町」が誕生しました。

邑南町(旧石見町)の北西、標高888mの原山のふもと於保知(おおち)盆地の中心にあり、浜田自動車道の瑞穂ICから車で約15分の距離です。
のどかな自然に囲まれながらも、スーパーやホームセンターなどの施設も充実しており、比較的住みやすい地域といえます。

全国でも珍しい、地元に伝わる心やさしい「やまんばあさん」の民話をもとにしたお祭りです。
毎年お盆に開催され、5つの自治会の趣向を凝らした山車をみんなで引っ張って矢上小学校の校庭を練り歩きます。ステージでは石見の太鼓「あらがね太鼓」が祭りを盛り上げ、浴衣姿の町民や帰省した家族などで賑わいます。

島根県のほぼ真ん中にあって平成16年に石見町、瑞穂町、羽須美村が合併して出来た町です。広島県との県境の町でもあり浜田自動車道を使って約1時間半で広島市内まで行くことが出来ます。