2016/05/22
ハガネの村、矢上のカンナ場
小さい頃から矢上地区はその昔たたらの村だったと聞いていました
昨日、その矢上地区のたたら製鉄について講演(第2回)がありました
講師先生は田所公民館長の吉川さんです
江戸時代後半期、矢上地区は鎌や鍬等に利用する鉄の生産量が
とても多かったのだそうです
記録に残るそのカンナ場の数、31
邑智郡全部で112なので1/4以上が矢上にあったわけです
この地区の鉄は水鋼、出羽鋼として全国的に有名で、
近世後半中国地方の鉄生産量は、全国の8割もあったとか…
また邑智郡は県内最大の生産地だったそうですね
さて、矢上地区にはその当時の名残りがあちこちに
あるんですが、言われてみても分かりにくいです
最も分かるのが「残丘」と言われる硬くて崩せなかった取残しの小山
田んぼの中に点々と緑の小山が残っています
言われてみればこれは不自然な地形です
現在の田んぼの殆どは山を崩しては水で流した
跡地なんだそうです
そう言えば地名にやたらと谷が付きますよね
谷無くして水は流せずです
又、子どもの頃遊んだ「ツツミ」と呼んでいたため池は
土を洗い流すための貯水池
これは山の中のあっちこっちにありますね
山の上には使われていない古い水路が残っています
たたらは豊富な農地も同時に作ったんですね
わずか150年ほど前の事です
写真や資料を沢山準備していただき
とても解りやすいお話しでした
第3回を期待しています
実際にたたら製鉄を再現してみたら面白そうですね
Posted by チームやまんば/グループ1