2015/02/2
矢上の昔話1~原山の山姥~
山姥(やまんば)といえばふつう恐ろ
しい形相をした老婆で人間に害を与える
畏敬のものと想像しますが、ここ石見町
原山にいる山姥は心の優しい妖怪として
古くから民衆に親しまれています。
皆さんも一度はこんな昔話を耳にされた
ことがあるかと思います。それは昔々原
山の麓 小掛谷のもっと奥、大石という
家でみんなで田植えをしている時の事
でした。みんなで精を出して田植えをし
て、やれ昼食時になった時、なぜかいつ
も1人分の飯が余ったそうだ。準備をす
るものも毎回田に入っているものの数を
数えて用意するのだが何故か1人分余る。
不思議だなとみんなで悩んだそうだ。そ
して誰言うとなく「そりゃ山姥さんの仕
業だろう」と言い合ったそうだ。その頃
から毎年春には山姥様が山から下りてき
ては田植えを手伝ってくれるようになり、
みんな山姥様と親しんで呼ぶようになっ
たそうだ。~おしまい~
今でも原山の中腹には山姥の住んでいる
洞窟がひっそりとあります。ぜひ一度足
を運んでみてはいかがでしょう。
Posted by チームやまんば/グループ1