2015/03/2
矢上の昔話3~落子~
ご無沙汰してました。
さて、今回のお話もまたまた山姥様にちなんだお話です。
原山に住む山姥様は大変優しい妖怪であったことは前回ま
ででお話していましたが実をいうと山姥様は神様の一種だ
ったという伝説もあるのです。その名を矢上姫命といい三
瓶の佐売姫(さうりひめ)や厳島神社の厳姫(いつくひめ)
と同じ女性の神様であるというのです。ある日のこと、そ
の三人でこれからの人々の生活をどうしたら豊かにしてあ
げられるかという女子会 をしていました。夕方になり原
山に帰ろうとした帰り道の途中で、きれいな水の湧く池の
前を通りかかりました。そこで山姥様は背負っていた子供
をそばにある大きな石の上に下ろし手を洗おうとしました。
するとにゅるにゅるにゅるにゅるとたくさんのヒルが山姥
様の血を吸おうと寄ってきたのです。山姥様はこんなにた
くさんのヒルがいては農民が困ると思い、そのヒルの親分を
捕まえて口をひねりあげ、二度と人間の血を吸うのではな
いと懲らしめられたそうです。それからはその池のヒルは
二度と人の血を吸わなくなって農民たちは大変喜んだそう
だ。そしてこの池のあるあたりを『落子』と呼ぶようにな
り今でもその地名と池が残っているそうです。
そう!クリークの前にあるあの祠です!赤い瓦の!!
みんな気になってたでしょ??
Posted by チームやまんば/グループ1