2015/04/7
矢上の昔話4~原山の観音様~
昔々のお話です。現在もそうですが昔から浜田では漁が
盛んで毎日漁師たちは沖へ沖へと朝早くから漁にでてい
ました。そんな風ひとつない晴れた日にいつも通り漁を
していると急に天気が悪くなりあっという間に大嵐になっ
たそうだ。漁師たちは大きな波にさらわれそうになりな
がらも必死で陸を目指して船をこいだ。空も真っ暗でど
ちらが陸なのかもわからなくなっていた時に、ふと暗闇
の中に一筋の光が目に入った。漁師たちはその光を目指
して必死に船を進めていった。そしてとうとう陸に着く
ことができたそうだ。その光が一体何だったのかはわか
らなかったが不思議と海が大荒れになるときにはその光
が陸への目印になるようになった。漁師たちはその光が
何かを確かめるため光の見えた先を必死に探した。そし
てたどり着いたのがこの原山であったそうだ。漁師たち
は山を登っていくとそこには一体の観音様があったそう
だ。それからは漁師たちは毎年この観音様にお礼参りを
したそうです。現在では『光岩』と呼ばれ今でも原山頂
上近くの西のほうにあるそうです。
Posted by チームやまんば/グループ1